知っておけば予防や早期発見に繋がる知識

日常生活を送る上で、知っておくと役立つ医学の知識がある。例えば、「脳卒中を疑うべき前触れ」についてだが、脳卒中とは血管障害によって脳の神経に障害が起こることをいう。頭痛や手足のしびれなどの症状が体に現れ、酷い時には突然倒れてしまうこともある。もし疑わしい症状が出た場合には、「『い』の口をした時に顔の片側が歪んでいる」「両手を挙げると片方の手だけ下ろしてしまう」「『今日の天気が良い』とはっきり話せない」という3つのテストを行い、どれか1つでも当てはまる時は早めに受診すると良い。

他にも、「肺炎と風邪の違い」を知っておくことで、重症化を防ぐことにも繋がる。肺炎と風邪の症状は発熱や咳などとても似ているが、風邪は鼻や喉に微生物が感染して起こるのに対して、肺炎は病原体が肺胞に感染して起こり、全くの別物である。肺炎は日本人の死因の第3位と非常に割合が高く、その9割が65歳以上の高齢者である。ワクチン接種や栄養と睡眠を取って免疫力を高め、手洗いやうがいなどで対策することが大切である。

また、「高血圧になりやすいかどうか」を自分で調べるためのチェック項目を知っておくことも、予防のために役立つだろう。例えば45歳以上で親兄弟に高血圧の人がいたり、ストレスを抱え込みやすかったり、運動不足気味である場合には注意が必要だ。また、濃い味付けや塩分高めの食事が好きだったり、脂身が多い肉やスナック菓子はよく食べるのに野菜はあまり食べない場合にも、食生活の見直しがおすすめである。