人体に関する医学のトリビア

医学に関するトリビアの中でも、人間の体に関するものをいくつかまとめてみた。まず、「朝と夜で身長は変わる」というものだ。これは、背骨が伸び縮みすることに原因がある。人間の頭は重たいため、起きている間にだんだんと椎間板が重みで圧迫されて椎骨と椎骨の間が狭くなることから、夜には身長が低くなってしまうのである。小学生では1.3cm程度だが、成人になると2cm近くも差が出る。しかし、寝ている間に縮んだ分が元に戻るため、心配する必要はない。

次に挙げるのは、「年を重ねると味が分かりにくくなる」というものである。これは、舌や口の中にある味蕾という器官が、年齢を重ねるにつれて徐々に減少するためで、高齢者になると新生児の半分ほどになるのだ。味蕾の減少の原因の1つは、高齢化によって唾液が減り、口の中が乾燥してしまう(ドライマウス)ことにある。ドライマウスは、歯周病の原因にもなることがあり、注意が必要である。

最後は、「冷たいものを食べた時に頭が痛むのは神経の勘違い」というものだ。アイスクリーム頭痛とも呼ばれるこの現象の原因には2つの説がある。1つは、冷たいものを飲み込む時に、喉の三叉神経が刺激を受け、その「冷たい」という刺激を脳が「痛い」と勘違いすることによって起こるというものだ。もう1つの説は、冷たいもので口や喉が冷えるため、温めようと一時的に血流量が増えることによって、頭への血管が膨張して痛みが起きるというものである。このように人体に関するトリビアには、とても興味深い。医学についてのトリビアをもっと知りたい方は、医学トリビアDATABASEというサイトを読んでみてはどうだろうか?